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ミラノサローネ2015 特別企画 吉岡徳仁氏インタビュー3/4「結果に繋げるものづくり」

Kartell「PLANET」_R
Kartellより発表「PLANET」

 Qクリエイターであるために、物を作る際に普段から心がけていらっしゃることなどはありますか?

 物を作るというエネルギーと物を売ってゆくというエネルギーは違うものだと思うのですが、企業とコラボするときに意識するのは企業が求めているものではなくて、世の中の人々が求めているものを確実に読み取る必要があると思います。たとえばジャーナリズムが欲しがっているものと、世の中がリアルに求めているものとは違う場合もあります。企業というのはビジネスですから、制作コストですとか他にも取り巻く要素があるわけですからより売る方のバランスが強くなるわけです。それでも売れることで多くの方に使ってもらえますし、プラスの部分も多くあるわけですが、個人の作品というのはそういうしがらみから解放された立場で作っています。たとえば自分が死んだあとでもいいし、作品というものは長いスパンで受け入れてもらえればと思っています。
 その時に応じて作りたいものは違って、費用のかかるもの、作るのが難しいもの、いろいろあるわけですが、それは依頼されて作るわけではなくて、自分の作品として作ってしまいます。普通デザインは依頼があって仕事になるんですが、依頼されずに未来に対して残したい作品を作ってゆきたいとは思っています。この間ガラスで茶室を作りましたが、あれもかなり時間をかけて作ったわけですけど、頼まれたわけではありません。
自らの考えでものづくりをしているわけですが、それでも作品が50年、100年と残ってゆくものができているのではないかと思っています。
 自分の作りたいものを結果にしていこうというモチベーションのようなものはただ純粋に自分が見たいということです。自分で体験したいというか、出来上がったときにどんな感じになるのかなというのを見てみたい。やっぱり自分で作って自分で感動したものは人にも勧められると思うのです。
たとえばプロの人たちにはうけがよくて、一般の人にはうけがよくないという作品がありますが、自分で見て、感動できたものだから人に勧められると思います。だから『これでいいんじゃないかな』って思った瞬間に、それは魅力がないものになってしまう。見る人はちゃんと見ていますし、『なんでこんなことにこんなにこだわるの』と言われることも多いですが、こだわりのないものは誰も欲しがらないし、クオリティの高いものでないと最終的には結果にならないと思います。
 たとえば、昔は作品を作ってもらう職人さんに気をつかっていました。こうゆうところを急に変更すると悪いかなとか、こうしたほうが簡単なんじゃないかなとか、気を使ってたわけですが、でもあるときにそうゆうことを辞めました。というのも、中途半端なものを作っても職人さんも自慢のできる仕事にはならないと思うからです。どれだけ大変でも、そこで少し関係が悪くなっても、最終的に良いものができると『ああ、やって良かったな』っていう感じで次に繋がってゆきます。物を作る同志みたいなものなので、物づくりのクオリティを共有するという関係性があって、今はより良く続いていると思います。

 MOROSO「Brook」_R
 MOROSOより発表「Brook」

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